コラム

頸動脈エコー検査について

頸動脈エコー検査とは首の血管に超音波を当てて血管の状態を見る検査です。頸動脈は体表面から近いところを走行しているため超音波が簡単に届き、他の部位の血管に比べ血管の状態がよくわかります。
動脈は外膜、中膜、内膜の3層からなりますが、動脈硬化が進行すると中膜と内膜の厚みが増します。また血管内腔の一部が盛り上がって厚くなり、これをプラークと呼びます。頸動脈エコー検査ではこのようなプラークの観察や内膜中膜複合体の厚み(IMT)を計測することで動脈硬化の程度を評価します。
頸動脈は脳に血液を送る首の血管なので、頸動脈にできた柔らかいプラークの一部が破れ血管からはがれて血流に乗って脳内の血管に達し、そこで詰まると脳梗塞を引き起こします。また、動脈硬化がかなり進行して頸動脈の内腔が極度に狭くなっている場合は脳に十分な血液が送れなくなっている可能性があります。
心臓、脳、腎臓など大切な臓器の血管を体表面から見ることは困難ですが、頸動脈に動脈硬化が認められる場合は、これらの臓器の血管でも動脈硬化が進行している可能性が推測されます。
このように頸動脈エコーは簡便で、痛みもほとんどなく、検査時間もそれほど長くありませんが全身の動脈硬化の進行具合、脳梗塞発症のリスクを評価できる有用な検査といえます。
健康診断で糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などの動脈硬化危険因子を指摘されている方や、喫煙、多量飲酒、運動不足など生活習慣が良くないと思われる方、特に50歳を過ぎた方にお勧めです。
当センターではオプション検査としてご選択いただくと検査が可能です(¥5500)。事前に予約でお申し込みください。
頸動脈検査の詳細はホームページ「オプション検査のご案内」でご確認ください。

東京八重洲総合健診センター 院長 後藤澄子