コラム

肺がん検査

“肺がんは早期発見が大切です”
全がん罹患者のうち、肺がん罹患数は、大腸がんに続き、第2位(2019年統計)、死亡者数は、男性第1位、女性第2位(2022年統計)となっています。
健康診断では、胸部レントゲンが肺がん健診として実施されていますが、残念ながら、気管の根元近くや、他の臓器と重なる場所にがんができている、あるいは2㎝以下の小さながんは胸部レントゲンではうまく写らない場合があります。胸部CT(コンピューター断層撮影)は胸部の輪切り画像を数㎜の間隔で撮影する検査で、胸部レントゲンでは見つからない所見の検出に有効です。より早い病期で見つけることがその後の予後に大きく影響するので、早期発見は非常に大切です。ごく小さな結節影や異常陰影がみつかり、現時点ではがんと診断されないものの、しばらく注意して経過観察をし、万が一の場合には早期の治療に結び付けることもできます。
肺がん最大のリスク要因は、加齢、喫煙で、男女比はおよそ2:1です。また下記の方も肺がんについて注意が必要です。
・肺気腫、慢性気管支炎など慢性閉塞性肺疾患の方
・アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、ニッケルなどに職業上接しているまたは接していた方
・家族に肺がんにかかった人がいる方
当センターの肺がん検査(肺CT+喀痰細胞診)は、肺がんのみならず、呼吸器疾患の早期発見に大変有効な検査です。また、検査に伴う放射線被ばく量も従来のCT検査の1/7に抑えているため、年一度安心してお受けいただけます。特に50歳以上の男性で、喫煙歴のある方は、年一度の肺CTと喀痰検査を健診に合わせてお受けになることをお勧めします。

肺がん検査の詳細はホームページ「オプション検査のご案内」でご確認ください。