コラム

乳腺セルフチェック

乳腺のセルフチェックについてお話しします。ご自分で定期的に乳房をみたり、触ったりすることが乳がんの早期発見・早期治療につながります。
セルフチェックは習慣にすることが大切なので、毎月の月経終了数日以内にするのがお勧めです。閉経後の方は忘れない日にちを決めるなどして、定期的に行うとよいでしょう。
まず全体を眺めて、"くぼみ・ふくらみ""ただれ・赤や紫など皮膚の色の変化""ひきつれ""左右の極端な不対象"などいつもと違うことがないかチェックします。次に頭の後ろに手を軽く当て、触る側の腕をあげた状態で、乳房を4本の指で中心から外に向かって円を描くようにしてくまなく触ります。右、左と順番に触ってみましょう。コリコリしたもの(しこり)がないか乳房を丁寧に触り、そのあとにわきの下もチェックしてください。最後に乳首を軽くつまみ分泌物が出ないか、とくに赤みをおびた血の混じった分泌液が出ないか見てみましょう。時間に余裕のある時は、あおむけに寝て背中に薄い枕やタオルなどを敷き同じように腕を上げて乳房を伸ばした状態で左右の乳房を円を描きながら触ってみましょう。
気になることがあった時は、ご自分では確かではないと思っても、迷わず乳腺外来を受診して必要な検査を受けましょう。
当センターでは女性限定のレディースデイを設けています。女性の看護師、検査技師、医師、事務職員が健診を担当します。詳しくはホームページでご確認ください。
また、ご来院の際には乳房のセルフチェックについてわからないことなどあれば、医師にご質問ください。