検査用語の説明
検査用語をご説明します
基準値について
基準値は、様々な疫学的データによって算出された数値ですが、すべての人にあてはまるものではありません。基準値から外れた数値でも病的とは考えられない場合もあります。他の画像検査などの結果も考慮して、医師が総合的に判断します。
身体計測
標準体重・・標準体重=22×身長(m)2
肥満度・・・標準体重に比べてどのくらい肥満か痩せかを示します
BMI・・・・体格指数の一つで、体重(kg)÷身長(m)2で計算します。BMI22は統計的に最も疾病が少ない数値です。
体脂肪率・・体重に対する脂肪の割合です。
肥満度・・・標準体重に比べてどのくらい肥満か痩せかを示します
BMI・・・・体格指数の一つで、体重(kg)÷身長(m)2で計算します。BMI22は統計的に最も疾病が少ない数値です。
体脂肪率・・体重に対する脂肪の割合です。
視力・眼圧・眼底検査
視力検査では、裸眼視力や矯正視力を測ります。眼圧検査は、緑内障に関する検査の1つです。眼圧が高めの場合は念のために眼科での精密検査をお勧めします。眼底写真では、眼の奥の血管や網膜・視神経などを調べます。高血圧・糖尿病・緑内障などによる眼底の変化がわかります。
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血液検査
肝臓・胆のう・膵機能 | 総蛋白 | 肝機能・腎機能の低下や栄養状態の悪化により低下します。 |
アルブミン | ||
AST(GOT) | 肝臓の働きを調べる代表的な検査です。肝障害などで増加します。AST(GOT)は心筋梗塞でも増加します。 | |
ALT(GPT) | ||
γ‐GTP | 種々の肝障害により数値が増加しますが、特にアルコールによる肝障害でも高値を示します。 | |
ALP | 肝臓・胆道などの病態で高値を示すことがあります。 | |
LDH | この数値が高値でも、病気を特定できるものではありません。 | |
総ビリルビン | 肝臓や胆道の障害により高値を示しますが、体質で高めの場合もあります。 | |
アミラーゼ | おもに膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素です。 | |
脂質検査 | HDLコレステロール | 善玉コレステロールとも呼ばれ、余分なコレステロールを血管壁から取り除く働きがあります。 |
LDLコレステロール | 悪玉コレステロールとも呼ばれ、数値が高いと動脈硬化の危険因子となります。 | |
中性脂肪 | 数値が高いと動脈硬化の危険因子となります。 | |
腎機能検査 | eGFR | 血液で腎機能を調べるクレアチニン値に年齢・性別を計算し、体表面積1.73m2あたり1分間の腎臓の血液を濾過量を示す値です。クレアチニン値だけで判定するよりも正確な評価ができます。 |
尿酸 | 尿酸は新陳代謝によってできる老廃物の一種です。尿酸が高い状態を放置すると、痛風や腎機能障害を起こしたり、動脈硬化の危険因子になります。 | |
耐糖能検査 | 空腹時血糖 | 空腹時血糖は血液中のブドウ糖の数値です。高値の場合には糖尿病が疑われます。 |
HbA1c | 過去1~2か月の血糖の平均的な状態を示す数値で、血糖コントロールの目安とされています。高値の場合は糖尿病が疑われます。 | |
血液学検査 | 白血球数 | おもに炎症や感染症で増加します。 |
赤血球 | 貧血があると赤血球やヘモグロビンなどの数値が低下します。ヘマトクリットはある一定量の血液中に赤血球がどのくらいの割合で含まれているか調べる検査です。 | |
ヘモグロビン | ||
ヘマトクリット | ||
血小板数 | 血小板の数が異常に減少したり増加する場合は、その原因を調べる検査が必要になります。 | |
白血球分画 | 白血球の種類別の割合を調べる検査です。 | |
免疫・感染症検査 | CRP | 急性の炎症や感染症で増加します。 |
RF | 慢性関節リウマチなどで高値となる場合がありますが、健康な人でも高めの数値の場合があります。もし関節痛や関節の腫れなどがありましたらご相談ください。 | |
HA抗体 | A型肝炎ウイルスの抗体を調べる検査です。 | |
HBs抗原 | B型肝炎ウイルスの抗原を調べる検査です。陽性でも肝炎を起こすとは限りません。 | |
HBs抗体 | B型肝炎ウイルスの抗体を調べる検査です。過去にB型肝炎ウイルスに感染したり、予防接種を受けた場合に陽性になりますが、HBs抗原が陰性なら心配ありません。 | |
HCV抗体 | C型肝炎の抗体を調べる検査です。HCV抗体が陽性でもC型肝炎が発症するとは限りません。 | |
TPHA・RPR | 梅毒の検査です。梅毒でなくても陽性の場合があります。 |
上部内視鏡検査
経鼻的内視鏡検査を行います。上部消化管疾患の早期発見に有用です。ただし、ご所属の健保様によっては、お受けできない場合がございます。詳しくは、当センターま
でお問い合わせください。
腹部超音波検査
胆のう・肝臓・腎臓・膵臓・脾臓の5臓器に異常がないかを超音波で調べます。お腹のガスや脂肪の影響により、臓器が見えにくい場合があります。特に膵臓や脾臓は解剖学的に超音波では抽出が難しい臓器です。
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医師問診・診察
医師の診察では、問診・視診・触診・聴診などを行います。問診では、問診票を参考にしながら医師が病歴や自覚症状などについて聞き取ります。聴診では、心臓や肺の音に異常がないか診察します。視診・触診では、甲状腺やリンパ節などを診察します。
乳房X線検査(マンモグラフィー)
乳房X線撮影装置を使って、触診では見つかりにくいしこりや腫瘍などを調べます。乳房をプラスチック状の板で挟み込み、圧迫した状態で撮影します。上下方向(頭尾方向・CC)と、台を斜めにして体に沿った角度をつけた斜め方向(内外斜位方向・MLO)との2方向で撮影します。
所見部位表記の見方はこちら
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